FRP製タンクは樹脂に繊維を練りこんで製作されたタンクであり、軽量でありながら高い強度を持っていることから、多くの分野で利用されるようになった製品です。

基本的には物品を保管するための使うのが主な用途であり、燃料になる液状可燃物や、小麦や米などの農作物の収納に利用されることが多くなっています。

タンクを使う目的は物品を最適な状態で保管することであり、時間の経過でその品質が劣化すると使用する意味がありません。

そのために以前は気密性があって一定の強度も持っている鉄製のタンクが主流でしたが、鉄製は酸化作用で腐食が発生するという欠点があったため、現在はほとんどがFRP製タンクに代わっています。

FRP製タンクは樹脂を主原料にしているという特性から、近年は貯水槽で活用することが増えている商品です。

代表的なのはトイレの貯水槽であり、常に大量の水分がある状態では他の材料では劣化が激しくなるので、最適な商品の一つと言ってもいいでしょう。

他にも雨水を貯蔵して再利用するための貯水タンクでも使われるようになり、大型化しても軽くて移動しやすいので、現在は代替製品がほとんどないという状態になっています。

このタンクを使うメリットは多くありますが、樹脂製なので廃棄する場合に焼却が難しいというデメリットがあります。

また、自然に還っていくことがない素材なのでいつまでも残ってしまうという特徴があるので、購入する場合は使わなくなった以後の処分についても事前に決めておくことが重要です。